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敷地

借りたものは返す

なかなか雨が降りませんね。

それでも夜は蛙の大合唱が聞こえ季節を感じられます。

集中豪雨は怖いのでしとしと梅雨らしく降って欲しいです。

 

さて以前ご紹介させていただいた堀部さんの本ですがなかなか隅々まで見る時間が取れずにいましたが、施工写真は食い入る様に見て文章の方を楽しみにようやっと半分くらい読むことが出来ました。その中でとっても心震えたお話を一つだけ。

 

借景という事ならば今度は自分のさせていただく仕事は地域の景色に貢献できるように返さなければいけない。

※原文ではありません。

 

その土着の思想を以って土地に立って計画をし始める。

糸口はいくつか見つかり始め、手掛かりになる。

 

その時に大切にしたい感覚だと思い忘れないようにここに記します。なんと大きな考えなのでしょうか。そしてたった一点を貫くようなその場に尽くす考えです。この場であり同時に、同心円上に周り、街角、地域を意識するという事です。スケールの大きさとスポットライトを当てる同時性に感動しました。金言。

 

まだ全て読んでいませんが文章自体もやはり素晴らしく誠悦ながら同じ職種の端っこにいるものとしてこんなにサラリと力強く励まされる様な文章に癒される想いでした。

 

私自身も普段計画を始める前は必ず現地へ出向き敷地、近隣状況を確認します。そこで色んな情報を得て活かしたり避けたり様々です。感じたものをご希望と合わせていくことが計画の醍醐味で素直な敷地や特殊な敷地一つとして同じ敷地条件はありませんのでわくわくと適度な緊張感を以って新しい敷地に行くのはとても楽しみな設計の仕事の一つです。次のこの一軒から、いつもこの感覚でお仕事させていただいていますがさらに広い視野で計画に臨めそうです。

 

本を読む。普段から知識を吸収する。

自分の仕事にまつわるアンテナをいつも張っている。

仕事と日常興味の境界線が曖昧になって行き

良い連鎖の中に身を置くことができて幸せです。

 

こうやって真摯に仕事をさせて頂いております。

暑くても疲れてもオーナーさんの喜ぶ姿を思うだけでまだまだ頑張れます。

 

100年続く工務店を目指して

SW.design yaezawa 

順調に進んでいる現場。これから仕上げがみるみる追加されさらに素晴らしい表情になっていきます。