住処
朝晩は寒いくらいになってきましたね。暑さ寒さも彼岸まで。言う通りです。友人から購入させていただいたほぼ据え置き価格の新米もとても美味しいです。季節のもの、旬のもの、当たり前のものに感謝していただく所存です。
さて旧中里地区、現十日町市に建築させていただきました吉樂弘様の日本での住処。幼少期を御過ごしになられたその土地に80歳を超えられて建築を。若くしてアメリカに渡りいつお話を聞かせていただいてもスケールの大きな楽しいお話が尽きませんが、とても想像もつかないようなご苦労、ご経験をされたであろうと想像に難くありません。お聞きしただけでも色んなお仕事をされそして間違いなくアメリカで成功された方です。
私たちとの出会いは昨年2023年の夏の前くらいだと記憶しています。紆余曲折ありながら私たちとお話しさせて頂く機会がありそこからはどうやってこの物件を完成することができるのか、規模・内容共にこれまで通りには行かない事が初見でも目白押しでした。手前味噌ですが怖気付いてしまう様な事はなく当社担当者と会社の心意気で是非チャレンジさせて下さいと言うことでスタートしたのを覚えております。
どの物件でもそうなのですが、ご予算・工期・仕様が相まってお話が進みます。今回ばかりは今までとは違うやり方に脳をシフトしつつご提案させて頂きながら中間点を探り続ける様な進み方でした。併せて私といえばそもそも申請を通し着工までスムーズにいけるのか、ご希望の工期に沿えるよう先回りし続け始めての構造設計の方との出会いもあり、並走して頂きながら審査元との協議を重ねたりと大変大変大変に濃密な時間を過ごす事ができました。構造設計の方は日本中をフィールドにされていて誰しも聞いたことのある建築家ともお仕事されている方で、私としては何のご縁か一流の仕事を間近で経験する事ができ本当に勉強になりました。そういったご縁に恵まれた事そのものからしても今回の物件には本当に感謝しております。また成長!
さて、そんな山の麓に建つ日本での住処。アメリカンナイズされたご本人が望まれたのは日本らしさです。ただし本当に良いものに囲まれアメリカで過ごされていますので美しい家具やご本人の本業でもある照明器具など本当に良いもの同士、文化を超えて同居させる。この辺で私は普段大切にしている感覚と同じものを感じ更に楽しみになりました。ある種文化の到達点とも言える家具、照明、建築が普遍的な品の良さで文化の垣根を軽く超えて同居する。違和感など微塵もなく更に良い空間になるあの感覚を実現できるチャンスを頂けたと嬉しく思いました。
感想はつきないのですが一旦、各種検査などを終え一つ区切りがついた所です。一番大切な施主さんの立ち会いを控えていますのでまだまだ気は抜けませんがようやっとここまで。そんなことで掲載の許可もいただいておりますので撮りたての写真を数枚こちらで。
施工事例にも後日掲載予定です。
100年続く工務店を目指して
SW.design yaezawa
↑セミオーダーのキッチン
当社大工の手で家具の様な仕上がりです
面材:地元杉
美しい構造と気持ちの良い大空間
近隣の景色が絵になります
ここまでの仕上がりは普段なかなか
お目にかかれないので大勢の方に見て頂きたかったです
建築の持つ力、私たちの実力
共に発揮できました
感謝