窓って
久しぶりに読んだ雑誌brutusですが美しい建築と窓についてでしたね。
家造りにおいてさまざまな情報が溢れていますが色々な意味で豊かな暮らしを実現する為に優先するべき(予算を捻出し配分に重きを置く)のは窓。家全体の断熱気密が建物全体を守り最大限効果を発揮するのは基本・大前提なのですが重要にしたい、つまり温熱環境で弱点になり易いという意味からも優先すべきは窓。この情報は割とどこで聞いても同じように言われています。国が窓の改修に補助金を充てるくらいなのでそういう面でも暮らしを変えるのは共通認識と言えますね。私達も東北の震災後、勉強に勉強を重ねこの事に気付き何とかしてこの地で家造りをお考えの皆さんに提供できるよう協力会社様の尽力もありこの地域では1番早くトリプルガラスの標準採用をしたように思います。大きな窓が良いか窓は少ない方が良いかは最近では様々な考えがありますので割愛させて頂きますが、窓の担う役割はというと何方でも思い描くことに差は少ない様に思います。
窓は内と外を繋ぐ大切な要素で景色、眺め、視界の奥行き、開放感、天候を直接知る事で得られる情緒などに始まり解放できるならば通風、香り、温もりや季節感を感じる事ができます。窓辺に気持ち良さが沢山宿るのは多くの建築を直接見させて頂いて実感、体感済みです。ずっと体感し続けて新たな気付きも忘れないように心がけています。建築設計において直接出向き体感に落とし込む事の重要性はこの業界ではもはや定説です。本やインターネットも良いですが現地が何倍も素晴らしいと何度か言っているのはこういう側面を経験しているからです。
一方で内と外を繋ぐ窓は暑さ、寒さ、今では空気の汚れなども直接的に触れる要素になります。それだけに窓への要求は大変ハードルの高いものになり、ポジティブに言い換えますと窓の性能を担保することでウィークポイントを補いその分大きな窓を採用することが出来たりより豊かな暮らしを実現できると考えています。大変な役割を背負った窓ですがなるべく仲良く付き合いたいと普段から思い計画させて頂いております。窓辺はやはり気持ち良い。
性能面からくる生活のありようのみならず窓においてはその設置計画によって建物の印象も大きく変わります。ようやく最初の雑誌の話に帰ってきましたが、窓はそう言った意味でも重要な要素で設計をさせていただく者としては建物の計画でいつも大切にしています。過不足なく、気持ちよく、敷地を読み取って、間取りと施主さんの顔を思い描いて、さまざま擦り合わせながら室内と外観を同時に考えながら計画を進めていきます。楽しい!
大切な窓は出来るだけ性能の良いのもを採用していただきたいですし、私個人的には窓は必要なところに大きく気持ちよく。時には連続性だったりピンポイントであったり。装飾の為には用いず必然的にできた窓配置からくる建物全体のまとまりをいつも意識して大切にしています。窓一つとってもこれだけの思いで計画させていただいておりますので是非私達に十日町らしい十日町に最適な暮らしの実現を考えた新築住宅のご相談ください。改修も勿論させて頂きます。お待ちしております!
夕暮れ時に窓から漏れる
オレンジ色の灯り
住み始めて現れる
あたたかい生活感も大好きです
100年続く工務店を目指して
SW.design yaezawa
連続する窓
気持ち良い