AIとのお付き合い
改修のお話などもいただいており忙しくさせていただいております。ご提案させていただく時はいつも程よく緊張しますが喜んで頂きこちらも嬉しい限りです。気持ちの通う瞬間にやり甲斐と献身する力をいつも頂ける様に思います。ご紹介で1件改修のお話もいただきました。感謝申し上げます!
遂に本格的な冬到来の予感ですが秋の読書シーズンのお話です。先月の事ですがまとめて何冊か読みましたのでその中からもうひとつ。ChatGPTの事にも時々触れてはいますが(この文章は全て手で打っています!)いよいよ身近になりつつあるAI導入です。いろいろな職種が淘汰されるような書き方を目にする機会も増えた様に思いますが第一線でご活躍の方々が対談された特集のある一冊です。専門書。
ハウジング・トリビューンVol.692
以前完成見学会にお邪魔させていただいたサトウ工務店さんも参加されております。業界著名人が名を連ねた特集で意匠畑の方から有名工務店経営者の方まで。この雑誌は初めて購入したのですが来春からの法改正に依る改修工事の申請要否の解説など最前線での最新記事が多く特集目当てでしたが面白い雑誌を知ることが出来て良い機会になりました。こういう物に自分から触れ続けていないとあっという間に取り残されてしまいそうな気がします。誰かに用意して貰う事が如何に簡単なことで、自分で考えて判断する。判断し行動に移すことが如何に重要な事か日常に通り過ぎていくこんな事に感じることが出来ます。
詳しい内容には触れられませんが、2つのハイスペックなAIが既に稼働しており現在どの工務店、設計事務所でも数日掛かるような業務がAIに任せらるようになりそうな事、若しくは一部既に任せられている事にはじまり、誰でも作れる2次元図面からあらゆる情報をAIが読み込み意匠、構造、法的計画、積算まで出来る様になるだろうとの事でした。その2つが近々合わさって思い描いた事を殆どやってくれそうなものが開発されそうな段階との事。膨大な量であっても情報を与えることで識別判断蓄積しアウトプットされるその解析能力がAIの真骨頂な訳ですが、そういった事が続けばいずれ有名建築家のクセまで読み込んだ間取りの作成もそう遠くない未来に実現されるかもしれない可能性が挙げられていました。驚。不安ばかりを煽るのではなく設計業務・建築行為の大変さが一般ユーザーつまり家造りを考える方々に伝わる機会になるかも知れないとも。
段階的に進化が進みシンギュラリティも来るとか来ないとかもう過ぎているとか色々言われていますが、ただ仕事を奪うのではなくここから先は当面この業界にとって業務のボトムアップ的な付き合いが進み割と近い将来では汎用的な家の間取り、造りなどはA Iに任せられるようになるのが現実的だそうです。誰でもできる様な計画はAIに任せて、より感覚や情緒に訴えかける様なその場でしか表現できない建築設計は人に。こんな事がさらっと書かれた文末となっていました。ただ単にオペレーター的な入力作業に集約される建築行為と人の手に依ってしか発揮できないような建築行為に2分化されていくのではないかとの事です。むむむ。どちらも市場に求められそうなので片方至上主義には勿論なりませんが適材適所になっていきますね。その上で自分がどう在りたいか。そこは胸にとどめてこれからも美しい・力強い・楽しい建築を目指したいです。気持ち整理。良い本でした。
100年続く工務店を目指して
SW.design yaezawa
本のお供におやつのパン
津南町ヤナギヤさん
おいしい