住宅建築
さて雪まつりも好天に恵まれ無事終了いたしました。これで概ね今年の降雪は終わる…となるどころか何度もやってくる今季最強寒波がまた来ております。まだたくさん降っております。
災害救助法が適用となり尚更なのですが屋根の雪降ろしのご依頼が多く寄せられています。以前より当社での取り決めでOBの方を中心に決まった方のみ承っておりますが新規の受付は能力的にできない為、基本的にはお断りさせて頂いております。本当に心苦しいのですがどうしても雪降ろしの依頼のタイミングが同じになってしまう事でお受けしても回りきれない事や出来る件数が当社の能力的にも限られてしまうからです。降ってからしてくれる所を探すのではなく降雪前の秋頃から頼んでおく事が重要です。そこいら中で雪降ろしが必要無いタイミングで人員に余裕があればお手伝いできる事もありますがこればかりは難しいと思いますので計画的に雪降ろし・除雪が必要ですね。申し訳ありませんがご理解の程よろしくお願いいたします。あと少し頑張りましょう、必ず春はやってきます。
さて自宅の造りは高床式住宅で正式に書くと1階RC造・2.3階木造による混構造3階建です。この地域特有の造りで床面積の算定など条例で緩和があります。昭和の昔は2階から家の出入りをしたという歴史から生み出されたもので賛否あっても地域柄のある家の造りだと思っています。1階がそのまま車庫や物置、私の場合は寝室などにも利用できさらに屋根の雪が落雪式の場合は落ちた雪が当たって春まで放っておいてもRCなので安心です。
屋根の雪降ろしが旧家でとても大変だった事とこの地域らしい家の形とで高床式にしました。その計画は2013年頃にほぼ今のままの状態で出来上がっていましたが、何度もこちらで触れた私の建築設計の転機である東北の震災後に辿り着いた設計思想『意匠と性能』。この頃本物の建築を実際体験する事に躍起になっていたので必然的に辿り着いた王道にして源流と言える住宅建築が吉村順三による設計:軽井沢山荘です。
この建築は余りにも有名で詳しくは書きませんが、建築士の試験勉強にも出てくる程で知名度は言うまでもまりません。ただし!実際に出向いて見たことある人は多くないだろうと思い、幸にして長野県軽井沢町はここ十日町市から車で行ける距離…往復一日かかりますけども。そしたらいつ行こうかと1人燃え上がって調べに調べて辿り着きました。くれぐれも私有地ですので前面道路までです。
美しい森の中に佇むその建築は長いアプローチの先に静かにそこにありました。感動。
降雪量こそ十日町に比べたら少ない軽井沢ですが十日町における住宅の最適解を見たような気持ちになったのを今でも鮮明に覚えています。この建築はおそらく日本の住宅建築の本流にして源流・源泉のようなものだと思っておりまして好みはそれぞれ多様性で結構な事ですが私の中では住宅設計における様々な捉え方の大きな転機となり礎とりました。私はこの建築が大好きです。
大雪と屋根形状で思い出した
美しい住宅建築
そんな事を常に考えて
設計させて頂きたいです。
100年続く工務店を目指して
SW.design yaezawa

どこを見ても美しい佇まい
くれぐれも私有地外から

こちらは先週で
今週はさらに積もっております